崩壊と仮面と嘘

 

あたしはあたしであるべきだから

人格を崩さないように

全てを壊さないように

仮面で貴方に隠していたね

 

あたしは口を開くと可愛くなくて

何時も愚痴ばかり零していたね

 

 替わって、貴方が口を開くと嘘ばかりで

あたしも仮面を被って偽物の笑顔

 

あたしを代わりに置いた貴方は

何時しかこのあたしに尾を掴まれた

 

あたしが別離を言いだしたとき

開き直ったようにすぐに了承したね

 

何だったんだろうね、無駄な時間

 

最初は解りかけてきていた貴方は

時を増すごとに解らなくなって

 

離れたくない貴方が

離れたい貴方だったことに気付いたのは、今更になってからでした。

 

2004.10.15 柊 藍司

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